美住のすまい⑬ <家具の選定>

美住のすまいの団らんの場では、部屋の中央あたりにラグをレイヤードに敷いて、そのラグを取り囲むように一人かけのソファ数台とプフ(ビーズクッション)を置いています。家具を壁面に沿って配置して部屋の中央を開けているのは、空間をぽかっと設けることで視線の通りを良くして室を広く感じられるようにする工夫です。この中央部分では、ラグでごろっとすることもできるので、小さい子供たちは大体このラグの上でごろごろしています。

家具のある団らんスペース01

上記図面の選んだ家具について説明すると、一人掛けのチェアはペーパーコードを使用したオークのラウンジチェアとしています。背の高い白壁を背景にボリューム感のあるものを選ぶことで、このインテリアの中で存在感を発揮しています。横長のソファにして複数人掛けとする選択肢もありますが、個人でノートパソコンを使う、本を読む、適度な距離を置いて語らうという団らんのふるまいを優先させた結果、一人掛けチェアを2台置くレイアウトとしました。このスペースは平面的に少し奥まったところにあるので、落ち着きのある空間となっています。チェア裏の壁面にゆとりがありますので、今後は横長の絵などを飾ったりして楽しんでいく予定です。

家具のある団らんスペース02

もう一つは、先のラウンジチェアとは種類の異なるロッキングチェア(ニーチェア)を置いています。日当たりが良いので、隣にある大きな観葉植物(エバーフレッシュ)に触れながら、椅子に揺られのんびり過ごすことができます。また、棚の前面のスペースであることからモノを出し入れしやすくするために家具の移動を容易としたかったのですが、持ち運びのできる軽い布地のニーチェアはちょうど良さそうです。今後はもう少しグリーンを充実させて、緑に囲まれた癒しの空間へと進化させていければと考えています。

「美住のすまい」では設計の中途段階でおおよそのインテリアのイメージを固めていたので、家具の選定もスムーズにいったと思います。設計において大体のイメージが固まった段階で、「どういう家具をどこに置こうか?」ということを一緒に考えておくと、住み始めてからの使い勝手やインテリアがしっくりくるものになると思います。

住宅設計のご依頼先が設計事務所であれば、家具のショールームなども一緒に見てくれると思うので、設計の途中の段階で設計者へ相談されるとよいと思います。

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